漣(さざなみ)農業日記

農業によせるさざなみから自分を考える

今押し寄せる波は、さざなみなのだろうか、荒波なのだろうか。

農業者と消費者市民の互いの理解をすすめたい

 農業ミニコミ誌漣(さざなみ)というのを、昨年9月にゼロ号、今年1月に創刊号を発刊しました。会員制の32ページのミニコミ誌です。

 オバマ大統領来日の影響もあって、TPPということばが広く国民に理解されつつありますが、実質的な部分ではほとんど理解されていないと思います。

「関税がなくなれば安い食料が入ってくる。日本の農産物は高すぎるからね。」

「でも、そのおかげでつぶれてしまう農家もたくさんでてくるかもしれない。」

 だいたいこんなところでしょうか。ここには、海外の農産物が入ってくることにより、消費者市民自身が、「自分たちの生活の上で非常に困った影響を受ける」というような問題意識はとても希薄のように思えます。

 新鮮で美味しく、安心・安全な農産物を提供するために、今まで日本の農業者は、市民の声を聞きながらさまざまな努力をしてきました。この努力の実態を知ってもらい、「価格」という価値観のみで選択していくことの恐ろしさをもっと実感してもらえないだろうか。そんな考えから、「農業者から市民に対してもっと積極的に、自分たちの努力の実態を発信していく」 そういうツールの一つとして、この農業ミニコミ誌漣(さざなみ)をつくることにしました。

 農業者の方中心に発信をお願いしていますが、消費者市民の皆さんの投稿も首を長くして待っています。このブログでは、編集責任者である私が日ごろの活動の中で得た情報や問題提起を中心に作成していきますが、これに対する多くの皆さんからの情報やご意見をお待ちしていますので、よろしくお願いします。

農業ミニコミ誌漣(さざなみ)編集責任者 梅原彰