漣(さざなみ)農業日記

農業によせるさざなみから自分を考える

今押し寄せる波は、さざなみなのだろうか、荒波なのだろうか。

さて、本格的に始めます「メモリー 普及活動レポート」

 10年ほど前に「普及原論」という本を上梓しました。現役退職後、自分が取り組んできた普及活動についてじっくり整理したいと思ったからです。でも、内容的には不十分で、機会があれば補足・修正したいと思っていました。
 あっというまに10年がたち、家にいることが多くなり、現役の時の山のような保存データをながめながら考えました。普及活動について、実際に使用した資料や調査した事柄、他人から提供された資料をテーマ別にまとめ、機会があれば後輩たちに提供したいと思ったのです。だいたいテーマ別に分類できたところで、さてどうしようか・・・・

 提供された人にとって読みやすいためには読みやすい形にしなければならない。以前上梓したものは、プロである友人のS君が全面的に引き受けてくれましたが、今回については出版という目的はありません。この仕事についている人だけに読んでもらえればいいと考え、自分でADOBEインデザインを使って編集してみました。そして、たった1冊の本を完成させました。さてどうしようか・・・・

 どうしたら、現役の普及職員に読んでもらえるか。全国の普及職員の機関紙「技術と普及」を編集している組織「全国農業改良普及支援協会」に相談を持ち掛けたところ、とても好意的に相談に乗ってもらうことができました。特に情報担当のMさんには感謝しています。この本の内容すべてを普及職員が利用している内部ネットに公開してくれることになったのです。電子情報が不得手の方もいると思ったので、私は、若干印刷をして、書籍としても提供できるように体制を整えました(「メモリー 普及活動レポート」と表題をつけました)。

 提供した資料が現実に読んでもらえているかについては、内部ネットのため知ることはできませんが、印刷した資料については、数冊の希望しかいただかなかったので、手元にかなりの部数あまってしまいました。さてどうしようか・・・・

 活用してもらうために、関東農政局管内の普及事務所に送付しました。送付か所は78か所でした。現在まで3週間がたちました。「受け取ったよ」と連絡いただいたのは、たった2か所でした。この現実に私は唖然としています。内容についての評価はいろいろあるでしょう。しかし、「受け取りました」くらい連絡してくれてもいいじゃないか。さてどうしようか・・・・

 このくやしさは何らかの形で解決できるものではありませんが、私は、これからこの内容を私のブログの中で紹介していこうと考えています。なんとしても自分の考えを現場に伝えていきたいのです。ただの紹介ではなく、もっと今の自分の考えを加えながら、少しずつ始めていきます。このブログは現在私一人のものだと思いますが、多くの人に読んでもらえるよう工夫もしていきます。ぜひ読んでください。