漣(さざなみ)農業日記

農業によせるさざなみから自分を考える

今押し寄せる波は、さざなみなのだろうか、荒波なのだろうか。

漣(さざなみ)農業日記はじめました

 4年ぶりにブログを復活します。ブログの名称は「漣(さざなみ)農業日記」としました。
 私は以前「漣(さざなみ)」という農業ミニコミ誌を作成し、約200名の方に送付していました。これは、農業者自身の投稿を中心に作ったもので、約3年半の間に10冊つくりましたが、10冊で終刊とし、それをもとに単行本「農業は生きることです」を作ったのです。この本はどの程度売れたのか、本当のところはよくわかりませんが、最後に、読者交流会を千葉市で行いました。

 私自身、交流会の実施によりこの試みに一つの区切りをつけていましたが、今年、ある電子書籍専門の出版社の方から突然電話をもらいました。内容は「国会図書館であなたの本を見せてもらったが、とても感動した。電子書籍にさせてもらえませんか?」というもので、私にとっては、思ってもみない電話でした。今さら電子書籍にして買ってくれる人がいるのだろうかと思いました。しかし、私自身この本を改めて読み返してみると、一つ一つの文章の内容は本当に素晴らしいものです。もっと多くの人に読んでもらいたい。そう考えて、勧めていただいた出版社とは別の出版社でしたが、7月に電子書籍化しました。

 しかし、電子書籍にしたのはいいけれど、いったい誰が買ってくれるのか。以前、ミニコミ誌の会員だった方にハガキでお知らせした以外、私は何もしませんでした。10月過ぎに販売実績が明らかになったところ私と私の次男が購入した二冊だけでした(笑)。

 そこで出版社にどうしたもんかと相談してみました。そうしたところ、その出版社は自らの経験を話してくれ、SNSで周知した広告を見てくれた人は15000人いたが、最終的に購入したのは5人だったという話を聞かせてくれました。SNSで周知してさえこんな感じなのです。

 「何もしなければ、絶対に売れません。」「本屋からの告知は弱い。逆に一般の人からの告知に動かされる。」「人は問題解決をしてくれる本を求めています」「紙の本を読む人と電子書籍を読む人はまったく違う人だ」などなど・・・・いろいろ助言してくれました。ダイレクトメールは効果があるかもしれないというので、とりあえず今まで名刺交換した人で、アドレスが分かっている人90人にメールしたけれど、職場のアドレスが多く、退職、転職の方たちなど20人くらいは不明で届かず、数名の方たちからのみ返信をいただきました。

 ここで、私は今まで避けてきた「SNSの利用」という課題にどうしても向き合わなければならなくなりました。私にもフェイスブックのお友達がいて、数人のお便りが毎日届きます。毎日毎日見たくもない?写真を送ってきて、メッセージはろくに書いてないし、いったいこれはなんだと思っていたのです。
 しかし、せっかく作ったのに、身内の2冊だけでどうするんだ。意味ないだろう。そういう考えが一方で頭をよぎります。そこでとりあえず休業していたブログから始めようと思いたちました。友達からは「農業に興味を持っている人は多いのだから、検索してもらうには、ブログの名前に農業ということばをいれるのは絶対必要」という助言もあり、私の「さざなみ」という言葉に対する思い入れとあわせて、この名称にしたのです。

 

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農業は生き方です


 どんなブログにするのか、いろいろ考えているうちに、単に電子書籍の宣伝をするためのブログでいいのかと考えはじめました。私は「ちば農業支援ネットワーク」というNPO活動に参加し、現在でも農家の方とお会いすることがあります。その中で、「農業とは生きることそのものだ」と教えられることがたくさんあります。これらを感じたままご紹介するということをブログの一つの目標にしたいなと考え始めると、何か心がワクワクしてきました。そういうわけで、休業中の店を開店し、電子書籍の内容紹介とともに機会あるごとに農業者との交流や農業の情勢についての考え、そして自らのことをいろいろ書いていこうと思っています。