漣(さざなみ)農業日記

農業によせるさざなみから自分を考える

今押し寄せる波は、さざなみなのだろうか、荒波なのだろうか。

農業があってこその・・・・この国

  電子書籍「農業は生き方です」が「ボイジャー」という出版社から出版されています。これは、千葉県内の農業者のさまざまな取り組み、意見をそのまま載せたものです。これからこのブログで、一つずつご紹介します。紹介は、その方の文章の中から、私が印象に残った部分をそのまま切り取って張り付けたものです(一部、途中を抜いて張り付けた部分はあります)。なお、タイトルもそのままのものです。

 菊間さんは、佐倉市で、稲作と施設野菜(トマト)を経営されている女性です。

・農協婦人部には婦人部手帳があって、年代は定かではありませんが、それを開くと活動目標が三つ書かれていました。その中のひとつに「農村女性の地位の向上を図ります」という文言があり、私はこのことばに魅かれ、この仲間の中で頑張ろうと思いました。

・「百姓はどうしてこんなに貧乏なんだろうか」という素朴な疑問が子どものころからあって、それは今でも続いています。これがいわば私のテーマであります。

・1996(平成8)年だと記憶していますが、私は生活改善グループへ仲間入りをしました。この組織の中では多くの勉強をさせていただきました。パートナーシップ、男女共同参画社会・・・・等、自分の中ではこの新しい言葉を理解するためにかなりの時間をかけました。

・あれから20年近くたち、さて方針決定の場へどれだけの女性が進出したのでしょうか。

・私の家の近くに30代の新規就農の若夫婦がいますが、子育ても含めて二人でとてもよく協力し合って暮らしています。外の仕事、家の中の仕事を二人でともに担うということを実践している望ましい姿です。この姿こそ、農業におけるパートナーシップの確立というものではないでしょうか。

・私は今、市町村の男女共同参画推進会議にかかわりを持っておりますが、なんとなく居心地が悪い思いをしています。これほど農家人口が減少した状況や日々の厳しい労働条件の中から、あの委員だ、この委員だのとそう簡単にはでてこないのが実情なのです。

・この国は稲によってつくられた国であります。大陸から稲が伝わって数千年、稲をつくることは水をつくること、水をつくることは山に木を植えること、そして土の力を創り出し、稲を育ててきました。

・先人たちは日本の国にこれほど素晴らしい農業、そして素晴らしい文化を残してくれました。これを「儲かる農業方式」に変えることはとても危険なことです。

・一人勝ちするような農業ではなく、日本の大地を豊かに美しく子孫に残してあげられるような農業を望んでやみません。

 

「農業は生き方です」は次の電子書籍取扱店で販売中です。立ち読み可能です。一度見ていただけるとありがたいです。

Amazon(Kindle)
紀伊国屋書店
楽天Kobo
BookLive!
honto
Reader Store(ソニー)
auブックパス
iBooks Store
理想書店