漣(さざなみ)農業日記

農業によせるさざなみから自分を考える

今押し寄せる波は、さざなみなのだろうか、荒波なのだろうか。

集落営農について

漣(さざなみ)編集責任者である私は、千葉県の「集落営農加速化事業」とかいう事業の推進員に委嘱されているのです。それで、昨日君津市のある集落の座談会に参加してきました。集落営農というのは、本来個人で解決できない営農上の問題を、集落の人達で話し合いをしてその解決の方策を考えていくことですが、千葉県は全国でももっとも進んでいない、いわば後進県です。

今まで、国でも何十年とこの取り組みをしてきていて、いい事例も生まれてきています。千葉県ではなぜ推進が困難なのか。その理由はいろいろありますが、他人の水田も含めて集落の水田で生産・管理してきている人に対して、それを集落全体で支えていくということは困難だと初めからあきらめつつ推進している点にあるのではないかと、その座談会にでて、強く感じました。話し合いが難しいので、例えば、「農地の中間管理機構」などという「制度」に強く依存して、それを解決しようとしているように見えました。でも時代はどんどん次の世代に引き継がれていきます。本来持つ集落営農とは何か、なぜ必要なのかということを集落の皆さんに心から考えてもらうことが今こそ必要ではないかなと思います。