漣(さざなみ)農業日記

農業によせるさざなみから自分を考える

今押し寄せる波は、さざなみなのだろうか、荒波なのだろうか。

規模拡大を促していながら・・現場の努力を今こそ

政府は、中核的担い手農家に水田を集約し、水稲農家の規模拡大を進める政策を一貫してとっていますが、それにしても今年の米価(前渡金)の水準はどうでしょうか。

1万円を割り込む低米価。今まで、兼業農家で他産業から入る収入をコメ作りの経費に変えながら、農地を守ってきた人たちの生産をあきらめさせるだけでなく、規模拡大による低コスト生産により米生産を続けてきた大規模農家の経営をもろに直撃しています。このままでは、耕作放棄地はさらに拡大していくでしょう。

地域の実態もふまえ、農地をどのように管理し、どう守っていくかというきめ細かな青写真が今こそ必要でしょう。それを描くのは、政府ではありません。それぞれの市町村、JAなどが知恵を出し合い、具体的に描くこと。それができれば、どのような支援が必要かということが地域ごとに見えてきます。単なる作文に終わらせずに、現場の指導者の努力を期待したいと思います。