漣(さざなみ)農業日記

農業によせるさざなみから自分を考える

今押し寄せる波は、さざなみなのだろうか、荒波なのだろうか。

これから農業にチャレンジする人たちに

電子書籍「農業は生き方です」から、執筆者のことばをそのまま抜粋しています。

安田さんは、南房総市の千倉でトルコギキョウを生産しています。彼からいただいた名刺には「桔梗家」の文字がありました。

  • いま農業をやっている農家の後継者と新たに農業に飛び込んできた新規参入者。大ざっぱに比べて、このふたつは過去の「生活文化」が違うだけで、残りの大部分は本来同類といえるでしょう。しかし「農業者」となった場合は、異なる種類になってしまうのです。この差が生まれるのが「個性」だと思います。でも農業者を目指すということは、この「個性」を目指すことなのだと思います。
  • 今の「個性」は、大変ゆるくなりました。個性的になり自由度は増したが「考える」が全く足りなくなっています。下手をすると「考え方」が分からない方もいますし、「個性」と「考える」がない方にとってはこの商売は前途多難なものになります。
  • 農業は年一作しかできないものが多いから浪費はできないのです。一方、新規参入者はゼロ発進です。新規参入者に比べれば、農家の後継者のほうがモノがそろっているし、本人の家で同じ作物を作っているなら基礎も確立している。それならいつでも後継者として経営ができるはずです。
  • 極論は自由ですが、「モノが揃っている」といっても、それを超える「個性」と「考え方」が必要なのだと思います。
  • 私は、簡単に下克上で済ませました。「親父は明日から出てこなくて良い」
    できるはずのないことを言ってしまったと後悔する暇もなく翌日から本当に、誰も出てこない。当時はこれが一番の近道と思い込んでいました。
  • 方策や手段は千差万別、手法は多岐に渡りますが、必ず世代交代には歪みが生じます。これも一つの文化だと思います。
  • 近頃、新たなる活路を求め新規参入者が増えています。
  • 初対面の段階で、早速経営方針を尋ねてみると、施設切花と露地野菜を生産して直売所で販売すると説明を受けました。施設(ハウス150坪)を借りる手筈はついていますという話。
  • 経営はバランスであり「施設、技術、方策」との微妙な引き合い。まだ、何も積まれていない、基礎を作るために研修に来たのだから、焦る必要はありません。
  • 「諦めの言葉」を最後に言って、離農して行く例は少なくありません。だからこそ考えてほしい。頭の中の空間は無限大、うまく育てば無尽蔵に発達し続ける機能を持っています。
  • 農業のニューエイジにはぜひとも成功していただきたいが、迎える地元は意外にも意地が悪いと思っております。、これは修正していくしかありません。必ず必要なのは受け入れる側なのだから。

「農業は生き方です」は次の電子書籍取扱店で販売中です。立ち読み可能です。一度見ていただけるとありがたいです。

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